1980年に日本を震撼させた「イエスの方舟事件」と教祖千石剛賢(せんごくたけよし)の氏の真実や現在が「爆報!THE フライデー」で放送されます。
「イエスの方舟事件」とは、千石剛賢(せんごくたけよし)氏の率いる1978年に若い女性たちが突如集団失踪したことで発覚した事件で、幼かった私にとってはものすごい恐怖事件として記憶に残っています。
また、ビートたけし主演でドラマ化され、昭和60年度の文化庁芸術祭芸術作品賞も受賞していますから、ドラマとしてご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
この「イエスの方舟事件」は真実が徐々に解明されていく中で、この宗教団体はそれほど悪徳ではなかったことや福岡・博多の繁華街の中洲に、疾走した女性たちの働くクラブがあるというので興味半分お店を見に行ったこともありました。
ここでは、その『イエスの方舟事件』と福岡・中洲にある信者たちが務めるクラブについてまとめています。
イエスの方舟事件とは?
イエスの方舟事件とは、東京・多摩地区で、1965年からの77年の間に、ある宗教団体の入信をきっかけとして家出し、家族から捜索願が出されるといった事件が相次ぎました。
そして、その宗教団体が、千石剛賢(せんごくたけよし)氏の率いる「聖書研究会極東キリスト教会イエスの方舟」でした。
通称イエスの方舟の教祖・千石剛賢氏は、兵庫県有田村(現・加西市に生まれ、実家は地元の資産家です。
戦後に鎌製造工場をつくり、大阪に出て磁器指輪の販売もはじめました。
その1951年頃、京都市に本部を置く堺市内の「聖書研究会」に出入りするようになり、その主宰・村岡太三郎氏と親しくなったことで「極東キリスト教会」を設立。
1959年、家族と信者13人を伴って上京し、府中市や小平市などを転々として布教を続けました。
1965年頃からは、家出してきた信者を引き取り、共同生活するようになり、信者たちは各家庭をまわり、刃物とぎや行商をしながら布教していきました。
それから1975年に拠点を国分寺市恋ヶ窪に移し、「イエスの方舟」と改名。
1977年の5月に、7件の捜索願を受けた警視庁は、防犯部一課に特別捜査班を設置そて、本格的にイエスの方舟や教祖・千石剛賢氏への取り調べを開始。
普通はここで、家でした少女たちは家族のもとに帰るはずなのですが、家族の呼びかけに対して「家に帰るくらいなら死んだ方がましだ!」と、家族の呼びかけを拒絶しました。
「イエスの方舟」自体は、法に触れるような容疑は見当たらなかったことと、意思ある大人の女性達を無理やり家に連れ戻すということはできなかったようです。
その後、
1980年7月には、熱海の印刷会社の寮で信者の一行26人が発見。
この場所に、捜査員が踏み入るのですが、その直前に千石氏が狭心症の発作を起こし、市内の病院に入院したために、逮捕は見合わされることになり、11人の信者の女性たちはそのまま寮に残っています。
情報として
- 「女性たちは千石にホステス勤めを強制されているのでは?」
- 「千石に日常的に虐待を受けているのでは?」
という見方や噂が流れていての強制捜査だったのですが、そのような痕跡は全くありませんでした。
教祖の千石氏と共同生活をしていた女性たちは、共通する家庭内の問題を抱えていました。
それは、
「豊かだけれど、父親不在」の家庭。
ところが、信者の家族たちは、娘が出ていった理由がまさか自分たちにあるとは思っていなかった為に、「イエスの方舟」に押しかけて、千石氏を責めるしかなかったようです。
当時は、このことでさらに、親子の溝が深まったのではないかと言われていました。
一旦、千石氏は名誉毀損で書類送検たれたのですが、女性たちの証言で不起訴に。
さらに、女性たちのほとんどは「おっちゃん」と読んで千石氏を慕っており、そばを離れようとはしませんでした。
以降、多くの信者は家族と和解。
この騒動の翌年には福岡・博多の中州に「シオンの娘」というクラブをオープンさせ、働きながら共同生活を続けています。
信者の中には、家族に元に戻った人もいましたが、新たに入信する人もいて、騒動時よりも人数も増えているそうです。
「イエスの方舟」の経営する、中洲のクラブ「シオンの娘」はショーを見せるなど、比較的楽しめるお店で、オープン当初から話題性があったこともあり繁盛していたようです。
その後、2001年12月、千石氏死去。享年78。
現在も中洲には「シオンの娘」の看板は掲げられ通常営業しています。
過去にもこの「イエスの方舟事件」は、何度も特番で放送されており、過去の番組もありました。
シオンの娘(イエスの方舟の店)の場所は?
イエスの方舟で共同生活をしていた女性たちが営むクラブ「シオンの娘」は福岡・博多の中洲にあり、お店自体は有名です。
大通りからちょっとそれた通りにある人形町というにあるのですが、そこは2階建ての古い長屋のような建物が並んだ通りで、まだなんとなく昭和の雰囲気をのこしたままのとおりです。
さすがに、入店したことはなく、「ここだ!」と外から看板を見つけて興味津々だったのですが、噂によると上記の動画の映像と何ら変わらず、普通に楽しめるクラブで、料金も一般的な中洲の価格のようです。
もちろん勧誘などもなく、楽しめるお店のようです。
シオンの娘の場所と詳細
- 住所:〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲4丁目1−28(人形町)
- 電話:092-291-8259
まとめ
ここでは「イエスの方舟事件」や現在福岡・博多の中洲で営業しているイエスの方舟の経営するクラブ「シオンの娘」についてまとめています。
当時、このニュースを知った時はまだまだ子供の頃で、ものすごく怖かったのを思い出します。
宗教と聞くと、途端に敬遠しがちな私たちは、以前からこういった報道に晒されたからかもしれません。
また、宗教を隠れ蓑に、宗教とは全く関係ない悪行を行っている団体が多いことも事実です。
この「イエスの方舟も」本当に当時は大騒ぎされた団体でしたが、信者の女性体にとっては父親の温かみを知る大切な場だったようですね。