佐賀県の織田病院で在宅医療の実証実験としておこなわれている「在宅医療あんしんパック」というサービスがガイアの夜明けで紹介されます。
政府が今早急に取り組んでいることの1つに、約800万人もの団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、重度な要介護状態となったとしても、住み慣れた地域での介護や医療を含めた、生活支援サポートやサービスを受けることができるような、「地域包括ケアシステム」があります。
今回、放送されるような在宅医療に関する番組が度々取り上げられえいるのもその為ですが、福岡在住の私にとっては、お隣の佐賀県の病院ということで、今回の番組はとても興味深い内容になっています。
ここでは、ガイアの夜明けで紹介される佐賀の織田病院について、また在宅ケアシステム「在宅医療あんしんパック」について調べてみました。
社会医療法人 祐愛会織田病院について
- 名称: 社会医療法人 祐愛会織田病院
- 所在地: 佐賀県鹿島市高津原4306
- 理事長: 織田 正道
- 院長: 伊山 明宏
- 設立: 1909年(明治42年)
- URL: http://www.odahp.com/
診療科目
- 内科
- 外科
- 循環器・胸部心臓血管外科
- 耳鼻咽喉科
- 脳神経外科
- 形成外科
- 皮膚科
- 放射線科
- 麻酔科ペインクリニック
- リハビリステーション科
受診の場合
織田病院は通常の総合病院と同じく、外来や入院などの施設もあり、外来で初受信する際には、紹介状がなくても大丈夫です。
在宅ケア「在宅医療あんしんパック」について
ガイアの夜明けで紹介されるのは、この在宅ケア部門。
織田病院の公式サイトには掲載されていないようです。
織田病院でおこなわれている在宅ケアは、病院を基地(ベース)とし、特に退院直後(亜急性期)において、入院中のケアを自宅退院後も引き続き在宅で継続するために、訪問サービスを行う部門(キャンプ)を「メディカル・ベース・キャンプとしています。
入院中と変わらない切れ目のないケアの実践は、薬剤師、管理栄養士、訪問看護師、理学療法士、介護福祉士、メディカルソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど多職種を配属し、連携体制で先進的な在宅医療が支援されています。
具体的にはどういったことをするの?
具体的には、自宅に「AIカメラ」というカメラを設置し、取得した映像を解析することで、転倒動作や長時間不在などの異常を検知することが可能だそうです。
また、AIカメラはプライバシーにも配慮されていて、基本的に映像はAIのみが見守りをしています。
異常を検知した時は、病院や家族へ通知し、家族の許可を得た上で、初めて病院から映像を見ることができる仕組みとなっています。
また、必要に応じて
- 病院から患者さんの自宅にあるタブレットを遠隔起動し様子をうかがう「お声がけ機能」
- 患者さんが装着しているスマートウォッチ上のナースコールが押されると病院に通知し、患者さんの自宅のタブレットを強制的に起動させる「ナースコール機能」
- 患者さんの身体状態をより明確に把握できる「バイタルデータ収集機能」
などが、パッケージかされています。
このパッケージによって、自宅に居ながら病院内で医師や看護師に見守ってもらっているような状態を実現することが可能だそうです。
確かにナースコールを押した時に、病院側からの対応があるというのは、とっても安心できますね。
じっしにはそう度々押すものではないけれど、いざとなったら、これを押せば良い!と思うだけで患者さん本人だけではなく、ご家族まで安心で過ごせます。
在宅ケアに於けるお世話をする側の不安を軽減することって、患者さん以上に大切なことのような気がします。
そしてこのサービスは、2016年10月から、織田病院の「メディカル・ベース・キャンプ」で実証実験がかいしされています。
詳細は ⇒「在宅医療あんしんパック」について
まとめ
ここでは、佐賀県の織田病院で行われている在宅ケア「在宅医療あんしんパック」について簡単にまとめています。
私の両親は、まだまだ元気にしているのですが、もしも介護が必要になった場合は、やはり住み慣れた自宅で、お世話をしたいと思っています。
これから早急にこういったシステムが広がって、お世話をする側は少し大変かもしれないけれど、家族みんなの声を聞きながら最後まで一緒にすごしたいな、と思います。
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