シドモア桜とは?エリザとポトマック河畔の全米桜まつりの関係について

エリザ・シドモアさんの名前からつけられた、横浜の中華街そばにある「シドモア桜」をご存知ですか?

シドモア桜とは?

シドモア桜02

引用:https://haveagood.holiday/spots/287016

住所:神奈川県横浜市中区元町首都高速神奈川3狩場線

元町・中華街駅から出てすぐの川のたもと(首都高速道路の真下)にあるシドモアさんの説明板。

地元の方でも、あまり気づかずに通り過ぎてしまうほどひっそりとした場所にあります。

この「シドモア桜」とは、エリザ・シドモアさんという方の名前からつけられた名前で、いまではすっかり人気の大きな行事になっているワシントンの『全米桜まつり』で有名なポトマック河畔に桜を植える計画を提案した方の1人です。

エリザ・シドモアさんはスイスで亡くなりましたが、日本政府は彼女の死を悼み、お母様やお兄様が眠る横浜の外人墓地に埋葬したのです。

そして平成3年(1991年)、ポトマック河畔から里帰りした桜がシドモアさんの墓の傍らに植樹されました。

その桜が「シドモア桜」です。

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横浜・外人墓地について

元町の橋のたもとにひっそりと並ぶ「シドモア桜」から、港が見える丘公園を目指して、坂を登った所に外人墓地があります。

外人墓地の入口にある展示室の、埋葬されているの著名外国人の中に、シドモアさんの写真もあります。

横浜外国人墓地資料館

  • 住所:神奈川県横浜市中区山手町96番地
  • 入館料:無料(募金公開時を除く)
  • 開館時間:午前10時00分~午後5時00分
  • 資料館休館日:月曜日

なお墓地内は通常非公開ですが、3月から12月まで毎週土・日・祭日(雨天を除く)の12時00分~16時00分に外国人墓地募金公開がおこなわれています。
外国人墓地の維持管理のための募金(200~300円程度)にご協力すると、そのお礼として入苑できます。

アクセス

  • 横浜市営バス :11系統、20系統「港の見える丘公園」バス停より徒歩1分
  • 循環バス:「赤い靴号」も停車します。
  • みなとみらい線:元町中華街駅 6番口(エスカレーター、エレベーターで丘の上まで行けます)よりアメリカ山公園経由で徒歩約3分
  • JR根岸線 石川町駅 元町口下車、元町商店街経由で徒歩約25分

専用駐車場:なし

エリザ・シドモアさんプロフィール

エリザシドモア
引用:ウィキペディア
  • 誕生日:1856年10月14日
  • 死没 1928年11月3日(満72歳没 スイスジュネーブで)
  • 出生地:アメリカ合衆国アイオワ州クリントン
  • 職業:著作家
  • 著名な実績 アジア関連の著作
  • ワシントンD.C.桜並木計画の初期提案者

今ではすっかり世界に通用するようになった「Tsunami」も、明治の三陸沖地震の際、「Tsunami」という記述をした最初の方だそうです。

後の、ナショナルジオグラフィック協会初の女性理事となった方で、1885年から1928年にかけて度々日本を訪れた親日家でもあります。

和訳されたエリザ・シドモアさんの本も出版されています。

人力車で全国各地を駆け巡り、鋭い観察眼で明治中期の日本の世相と姿を生き生きと映し出す。自然と共に生きる日本の歳時伝統と日本人の優しい心。日本を愛したアメリカ女性の描く日本印象記の傑作。

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エリザ・シドモアさんとポトマック河畔の全米桜まつりについて

シドモアさんは1885年(明治17年)頃、ジャーナリストとして日本各地を人力車で訪ねて、日本の文化や風俗を欧米に紹介していた方です。

シドモアさんが旅行に関心を抱いたのは、1884年から1922年まで極東に務めた外交官の兄ジョージ・シドモアの任務に同行し、外交官という地位を借りて、一般の旅行者にはアクセスできない地域へも渡航していたことがきっかけです。

その時のことは、1885年に初著『アラスカ、南海岸とシトカ諸島』(Alaska, Its Southern Coast and the Sitkan Archipelago)として刊行。

1890年には設立間もないナショナルジオグラフィック協会に参画して正規の記者となり、後に最初の女性理事となられるのですが、東洋への旅行も引き続き行い、これを基に『日本・人力車旅情』(Jinrikisha Days in Japan)を著していらっしゃいます。

シドモアさんは、1885年にワシントンへ帰国する際に、ワシントンD.C.に日本の桜を植える計画を提案しました。

それ以前にも、ワシントンへ戻る度に日本で目にした美しい桜の話を周囲の人々に語っていたのですが、サクランボの実らない木に興味を示す者はいなかったそうです。

とは言っても、当時のエリザ・シドモアさんはその提案にはそれほど関心を払っていたわけではなく、むしろ初著で題材としたアラスカの印象により関心を割いていたそうです。

ちょうど同じ頃、米農務省のデビッド・フェアチャイルドも日本の桜に魅了された1人でした。

デビッド・フェアチャイルドは、米国の農業に利益をもたらしてくれそうな新しい植物を探して世界を飛び回っていて、1902年に訪れた日本の地で、桜に出会っていました。

当時は、外国の作物に抵抗感を示す米国人が多いこともあり、試験的にまず125本の桜の木を取り寄せて、メリーランド州チェビーチェイスにあるフェアチャイルドの自宅の前庭に植えることにしました。

ふんわりと柔らかな桜のピンクの花を実際に目にしたワシントンの人々は、ようやくその美しさに気付き、サクランボが実るかどうかを気にするものはいかったそうです。

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そして1909年3月、誰よりもその魅力のとりこになったのが、大統領夫人になったばかりのヘレン・タフトでした。

ワシントンDCの街の美化政策として桜を植えてはどうかと、エリザ・シドモアさんの桜並木計画に関心を示し、夫のタフト大統領に持ちかけたところ、日本との友好関係を結ぶよい機会になると感じた大統領もこれに賛成。

ファーストレディの精力的な支援によって、計画は急速に進みます。

最初に、東京市長から送られたのは1909年の秋の2000本の桜の若木でした。

ところが、ほとんどが瀕死の状態でワシントンに到着したのだそうです。

切られた根が短すぎていたことに加え、病害虫にも侵されていました。

外来害虫の侵入を恐れたアメリカの農務省の昆虫学者は、ワシントンのナショナル・モールで木をすべて焼却するしかなかったそうです。

その後1912年 、日本は再び、背の高い成木3020本を送り、無事に植樹が行われました。

翌月3月27日にワシントン市で開催された植樹式には、シドモアさんも参加されたそうです。

当時の桜のほとんどは、現在は残っておらず、元々の3020本のうち今も生存しているのは、ワシントン記念塔の近くに残る2本のみ。

ただ、その後新たな植樹を繰り返し、今日ワシントンの桜並木には3800本の桜が植えられていて、毎年3月末から4月初旬にかけて、全米桜まつり「National Cherry Blossom Festival」がおこなわれています。

 ナショナルジオグラフィック

ナショナルジオグラフィックとは、世界180カ国以上で850万人の定期購読者を持つアメリカの歴史あるドキュメンタリー自然科学雑誌です。

ここでは、このナショナルジオグラフィックに掲載されているエリザさん含め、ポトマック河畔で撮影された写真を幾つかご紹介したいと思います。

ポーズを取る日本女性

1918年前後の日本。桜の花越しにポーズを取る女性たち。

(PHOTOGRAPH BY ELIZA R. SCIDMORE, NATIONAL GEOGRAPHIC)

ナショジオ01
引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/032400107/

馬と一緒

馬車に乗ってワシントンDCの桜を鑑賞する女性。1920年代の写真。
(PHOTOGRAPH BY ORREN R. LOUDEN, NATIONAL GEOGRAPHIC)

ナショジオ03
引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/032400107/

芝生からの見事な眺め

タイダルベイスンの南側にある桜の木の間で休む女性。撮影年は不明。(PHOTOGRAPH BY CLIFTON R. ADAMS, NATIONAL GEOGRAPHIC)

ナショジオ05
引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/032400107/

木の間で

桜の枝に手をやる女性。

1922年のナショナル ジオグラフィック誌に掲載された特集『日本の農村生活』より。(PHOTOGRAPH BY KIYOSHI SAKAMOTO, NATIONAL GEOGRAPHIC)

ナショジオ02
引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/032400107/

絵画のインスピレーションにも

桜の木を描く男性。
1935年のナショナル ジオグラフィック誌に掲載された特集『新しいワシントンの見どころ』には、毎年行われる桜祭りには多くの観光客がワシントンへ押し寄せる、とある。

(PHOTOGRAPH BY JACOB J. GAYER, NATIONAL GEOGRAPHIC)

ナショジオ04
引用:http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/032400107/

 

ナショナルジオグラフィックは、定期本として毎月発行されるのですが、ある特定のショットだけと集めた特集号の写真がとてもきれいです。

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野生の動物の特集なんかも、何時間見ていても飽きないくらいステキなんですよ。

先月も、このナショナルジオグラフィックにとうこうした画像がきっかけで大ブレイクした日本人のキタキツネ写真家がテレビで放映されていました。

⇒ 井上浩輝(ひろき)キタキツネ写真家のプロフィールとイベントは?写真は買える?

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