オリオン座流星群が10月に見頃(極大)をむかえます。
今年2017年のオリオン座流星群は最高の観測条件が揃っていたのですが、残念なことに全国的にお天気がよくありませんでした。
今年は観測時間さえあわせれば、まずまずです。
ここでは、2018年のオリオン座流星群の東京を含む関東地方の見ごろのピークの日にちや時間帯、そして一番見えやすい方角や方向について調べてみました。
目 次
オリオン座流星群の見ごろのピーク日にちや時間は?
オリオン座流星群は、流れる速度は早いものの明るいために、流れた後が残りやすく、初心者にも肉眼でとっても観察しやすい流星です。
2018年のオリオン座流星群の見頃のピークは10月22日(月)の明け方にかけて。
●10月22日(月)の明け方3:00~日の出まで。
極大時刻は22日の02時で、流れ星が一番出現する時刻です。
この時刻の前から、次第に出現数が増えてくるのですが、満月に近い大きく明るい月が、まだ空に浮かんでいます。
流れ星って、明け方によく出現するんですよ!
流れ星の感触条件の良し悪しってどうやって決まるの?
2018年のオリオン座流星群の観測条件は、まずまずということはわかりました!
ではどうやって、条件の良し悪しってどうやって決めるのか?というと、条件を決めるポイントは3つ。
- 月齢 ←☓
- 極大時刻 ←◯
- お天気 です。
1つずつもうちょっと詳しく観ていきます。
月齢とは?
月齢とは、月の年齢のことなのですが、新月をゼロとして月は大凡28~29日周期で、その半分の14.5くらいが満月です。
単純に、月の大きさで見ていけば大丈夫です。
ただ、残念ながら2018年のオリオン座流星群の極大日にあたる10月21日前後は、上記のカレンダーの通り、満月が近いのです。
なので、月齢だけ見ると、条件は悪いということになるのですが、月が沈んでいれば全く問題ありません。
オリオン座流星群が極大を迎える日前後の、東京の出入り時刻もチェックしてみると、
●21日(日)15:10に出て翌22日の2:58に沈みます。
●22日(月)15:45に出て翌23日の3:528に沈みます。
なので、オリオン座流星群の東京での見頃のピークは、10月22日(月)の明け方3:00~日の出まで。
極大時刻
私達が星を眺めるのは当然夜。
空が暗くなってからで、流れ星を見るのも、当たり前ですがやっぱり夜です。
ところがこの極大時刻というのは、夜とは限らないのです。
その年によって違ってくるのですが、お昼頃っていう場合もあって、そうすると条件は当然悪くなる、というか太陽光に負けて致命的です。
それでも当日が新月などで、夜に月明かりがなければ、観測できる可能性はあるのですが、極大時刻を過ぎて、しかも、満月だと観測できる可能性は限りなくゼロになってしまいます。
お天気
どんなに条件が整っていても、雲がかかっていては、これはもうどうにもなりません。
東京の10月21日から22日にかけてのお天気は、最高です!
東京の10月21日の天気
東京の10月22日の天気
方角方向は?
オリオン座流星群を観測する方角方向は、真上よりも少し東(正確には東南東)です。
正確には、空を見上げる時間によって若干方角や方向は変わってきます。
と言うのは、月も星も太陽と同じように東から昇って西に沈んでいくからです。
とはいっても、オリオン座流星群に限らず、流れ星は、四方八方から流れて消えていきますから、見る方角は基本的に「真上」で、ある一定方角に集中してしまうと、観測できる数が少なくなってしまう可能性があります。
ただオリオン座は、東の空の双子座との境界付近に放射点がありますから、真上よりも少し東(正確には東南東)の方向というのが正解です!
1時間に何個ぐらい見える?
オリオン座流星群は暗いところを狙って観測すれば最低でも1時間に10個程度、15分に2,3個は観測することができそうですよ。!
2010年頃までは、1時間に流星が50個以上観測することができていたのですが、それ以降、それほど多くは観測されていません。
現在でも、条件さえ整っていれば、1時間に20個程度は観測可能ですが、観測地点の街灯や月明かりによって、見え方も随分変わってきます。
オリオン座流星群について
オリオン座流星群の母体は、約76年周期で地球に接近するハレー彗星です。
そして、今私達が見ている流れ星は、約3000年前のハレー彗星の塵なんですよ。
現在が西暦2,000年代ですから、地球では紀元前(BC1,000)頃の、古代エジプト文明が衰退して古代ギリシャから古代ローマ時代へと移っていった時代ですし、インドではアーユルヴェーダの源流「リグ・ヴェーダ(神々に捧げた賛歌集)」が生まれた時代です。
そしてこのオリオン座流星群は、2006年に突然活動が活発化し、2010年まで1時間に50個以上も観察できていました。
次に活動が活発化するのは70年後といわれており、理由はハレー彗星が約76年周期で地球に接近するためです。
ちなみに、ハレー彗星を母体とする流星には、5月のみずがめ座エータ流星群もあります。
オリオン座の歴史
オリオン座流星群の歴史について、観測され始めたのは比較的最近からで、記録は西暦288年に中国の観測者によものが最古です。
その後も、中国を中心に585年、930年などの記録が残っているようですが、流星観測が昔から盛んだったヨーロッパでは、あまり古い記録は残っていないようです。
かなり熱心な研究が行われはじめたのは、1970年代にハレー彗星が地球に接近する前からでした。
来年以降のオリオン座流星群の観測条件は?
2018年はまずまずの観測条件が整うオリオン座流星群ですが、次回の最高に条件が整うのは7年後の2025年です。
その前、2023年の10月にもまずまずの条件での観測は可能ですが25年ほどではありません。
まとめと感想
ここでは、2018年のオリオン座流星群について、東京を含む関東地方の見頃のピーク時間や方向方角についてまとめています。
- 見頃のピークは、10月22日(月)の明け方3:00~日の出まで
- 方向方角は、少し東寄りの真上です。
昨年は、最高の条件だったにもかかわらず、お天気が悪かったことが残念でした。
今年2018年のお天気は快晴!
今年はまだまだ火星も輝いて見えていますし、天体観測が本当に楽しい年になりました!
2018年の流星群はいつ?方向方角やピーク時間と個数も調査!
今年凄く気になっているのが天体望遠鏡。
小学生用ですが、スマホ用の天体望遠鏡はお値段も手頃で、初心者にはとっても良さそうなものがたくさんありますよ。
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