『オーレリアンの庭』という、30数年かけて自らの手で作り上げたオリジナルの里山で四季を楽しんでいらっしゃる写真家の今森光彦さん。
その暮らしぶりがNHKで放送されます。
オーレリアンとは、ギリシャ語で黄金を意味し、金色の蛹(さなぎ)に例えられ、広い意味では『チョウを愛する人たちのこと』を言うのだそうです。
このオーレリアンの意味を知った時、西洋の絵本に描かれる、草花の中で戯れる妖精たちをイメージしてしまったのですが、今森光彦さんの庭はまるでそんな童話の世界が具現化したみたいに美しいのです!
ここには、チョウや野鳥が沢山集まるそうですが、これだけの草花があるとミツバチたちもたくさん集まってきそうで、春はさぞかしにぎやかなお庭になるんでしょうね。
ステキすぎます!
ここでは、そんなステキな今森光彦さんのプロフィールや経歴とともに、オーレリアンの庭の場所や今後の写真展などについてもまとめてみました。
目 次
オーレリアンの庭の場所はどこ?
写真家 今森 光彦さん
「棚田が広がる大津市仰木にアトリエを構えて20数年。ここを拠点に、四季折々の風景や生き物を撮影しています。
引用:http://www.pref.shiga.lg.jp/koho/naruhodo/talks01/index.html
『オーレリアンの庭』の場所は、「大津市仰木」というところまでで、地番は公表されていないようで、コレ以上は探しきれませんでした。
おごと温泉のそばのようです。
こんな感じの地形の場所です。
おごと温泉は、各旅行会社からのツアーも出ているようですし、付近には雰囲気の良い旅館も点在しています。
オーレリアンの庭の公式ツイッターに、とても美しい風景写真があがっていたので、特に気に入ったものをピックアップしてみました。
美しすぎます。
今森光彦 オーレリアンの庭 *** アトリエのまわりは、雪で真っ白です。エノキは、樹氷のようになって花盛り。静寂の世界に包まれています!! pic.twitter.com/yXXUbLFnCN
— オーレリアンの庭 (@Aurelian_STAFF) 2017年1月23日
今森光彦 オーレリアンの庭 *** たいへん珍しく、霧が立ち込める一日になりました。アトリエの庭は、とても幻想的な風景!! 鳥たちの鳴き声が響き渡ります。 pic.twitter.com/v1YeQbly3O
— オーレリアンの庭 (@Aurelian_STAFF) 2016年12月22日
今森光彦 オーレリアンの庭 *** アトリエのまわりは、色づいた木々で真っ黄色です。シジュウカラも群れになって飛び始めました。いよいよこれから晩秋・・・・ pic.twitter.com/w4SdKWuavB
— オーレリアンの庭 (@Aurelian_STAFF) 2016年11月17日
今森光彦氏のプロフィール
- 生年月日:1954年8月6日(2017年で63歳)
- 出身: 滋賀県大津市
- 出身校:近畿大学理工学部土木工学科
- 職業:写真家・ペーパーカット アーティスト
- 弟は細密画家の今森洋輔で、この方も滋賀県の淡水魚や野鳥を描き、共著もあります。
- 今森さんは、写真家の星野道夫とも交流あり。
今森さんは、全国の里山から学んだ知恵を生かして里山の庭を手入れし、野菜作りや庭仕事、また料理やアートも楽しんでいらっしゃいます。
世界の国々の撮影で身につけたセンスも融合させたライフスタイルは、ナチュラルでオシャレなアイデアにあふれています。
また、写真家としてだけではなく、ハサミで自然の造形を鮮やかにきりとる切り絵作家(ペーパーカット アーティスト)としても知られていて、ダウンロードしてつかえる葉っぱの型紙は、子供さんと一緒に楽しめそうです。
出版書籍
書籍や写真集も沢山出版なさっています。
その中で、大判の写真集のこちらの評判がとっても良いです。
【籍の口コミ
- 5つ星のうち 5.0まさしく里山!投稿者 カスタマー 投稿日 2002/1/26
形式: 大型本
最初は知り合いに見せてもらったのですが、あまりに素敵だったので購入しました。別に田舎育ちでもないのに、この写真集を眺めるとすごく懐かしい気持ちになります。小学生の時の夏休み?田舎のおばあちゃん家に行ったときのような・・・例えるならそんな感じです。今森さんが撮ったからあんなに素敵な場所なのか・・・ぜひ一度撮影場所を訪ねてみたいと思いました。
- 5つ星のうち 5.0大きいだけに価値は十分
投稿者 miyan*2ニャンの姉 投稿日 2010/6/1
形式: 大型本
里山の光景は非常に美しい
写真集。
でもメインは里山よりも
リアリティあふれる昆虫たちでしょうか。特にすばらしいのは貴重なギフチョウが
出てきているということ。
この蝶は特定環境でしか繁殖できません。
なのでこの蝶がいる里山はすばらしい環境だということ。そのほかにも
昆虫に凝る理由になった文や
今はほとんど見られなくなった虫追いなど
素敵な文章もあります。どこか失った風景が
ここにはあるのです。引用:里山物語(アマゾン)―SATOYAMA In Harmony with Neighboring Nature
今森光彦氏の経歴
今森光彦氏は大学を卒業後、昆虫写真専門の写真家を志し、コマーシャルフォトスタジオに2年間勤務して写真技術を学び、1980年よりフリーランスとして独立。
1984年に、大津市中心部から20km程北の棚田や自然が残る仰木地区に活動場所を移し、それ以後、琵琶湖をとりまくすべての自然と人との関わりをテーマに撮影なさっています。
1988年に1976年から琵琶湖周辺で撮影してきた写真1700点を収めた写真集『昆虫記』を発表。
この著作『昆虫記』は、身近な里山に目を向けた点が国内だけではなく国外でも高く評価され、姉妹版『世界昆虫記』も出版。
またフランス語・ドイツ語にも翻訳。
同じく1988年より、当時平凡社から刊行されていた自然史雑誌『アニマ』に『バッタの大発生』、『オオオニバスの不思議な受粉』などの作品や文章を発表。
1989年6月には、アリ植物セクロピアと、それと共生するアステカアリの生態を描写した組写真『南米のアリ植物』で、平凡社の主宰する動物写真の登竜門的な写真賞、「アニマ賞」を受賞。
2000年以降は、NHKスペシャルの里山関係の作品の制作に参加したり、テレビの動物番組の制作にもたびたび関わっていらっしゃいます。
ところで、アリ植物というのを始めた聞いたので気になって調べてみると、
アリ植物とは?
アリ植物とは、アリと共生関係を持ち、その植物体の上にアリを常時生活させるような構造を持つ植物のことだそうです。
主に生息しているのは、世界各地の熱帯域で、日本には確実なものはないようです。
なるほど、「アリ植物」って言う言葉、聞いたことがないはずです。
で、アリ植物セクロピアとはこんな植物でした。
アリ植物セクロピア
By Jim Conrad - JIM CONRAD'S NATURALIST NEWSLETTER. Mostly written in Yokdzonot and issued from a ciber in Pisté Yucatán, MÉXICO.
http://www.backyardnature.net/n/08/081013.htm
http://www.backyardnature.net/n/08/081013cc.jpg, パブリック・ドメイン, Link
そしてこの植物に生息する、アステカアリの生態は、とっても驚異的で興味深いです。今森光彦さんじゃなくても調べていくとハマっていきそうで、興味があればもう1つどうぞ。
アステカアリについて
アリ植物セクロピアに住み着くアステカアリの場合、この植物にやってくる小動物からほ乳類に至るまでを攻撃し、アステカアリは、この植物を食べようとするもの=捕食者を退ける役割を果たしているのだとか。
あの小さなアリ達、小動物まで攻撃することがあるなんて知りませんでした。
また、この植物に巻き付く蔓(つる)を切り、周辺の植物の葉を食いちぎることも知られており、これは植物にとっての競争者を排除する役割を担うことにもなっています。
植物は、そこに根付いたら動くことができませんから、子孫を残すまで、あの手この手で自分を守ろうとします。
香りの成分を放出して、昆虫などを呼びよせ受粉を手伝ってもらったり、また、昆虫や小動物が嫌う香りを放出することで、摂食されることから身をまもります。
何億年もの時間をかけて、自分を守るすべを身につけたのだと思うのですが、どういった経緯でアリと共存するようになったのでしょう?
ありの防御がないと生息できないほど、植物自体は弱いものなのかもしれませんね。
アリ植物セクロピアは、強靭な部隊が守ってくれている間は安泰だけど、部隊がいないと生きていけない・・・なんだか自分に反するものを排除して、自分を守ろうとする某国の代表の象徴のような気すらします。
生命力が強いのか、それともひとりえは生きられない寂しさをひめているのか。
いずれにしても神秘的です。
今森光彦氏の写真展
今森光彦氏は写真展やトークショーなど、不定期ですが割りと頻繁に行われているようです。
毎回、公式ツイッターで事前に告知されています。
今森光彦 写真展のお知らせ *** ―琵琶湖の便り、里山からの贈り物― *** 2017年03月08日(水)〜05月18日(木)10:00~18:00 *** GALLERY A4 東京都江東区 竹中工務店東京本店1F *** 4月17日 トークショー有り pic.twitter.com/xC5gm55vxb
— オーレリアンの庭 (@Aurelian_STAFF) 2017年2月20日
今森光彦氏のオフィシャルサイト
今森光彦氏のオフィシャルサイトのTOPには、こんな美しい写真で楽しませてもらえます。
また、イベントの告知がこちらでも行われています。
まとめと感想
ここでは、今森光彦さんのプロフィールや経歴とともに、オーレリアンの庭の場所や今後の写真展などについてもまとめてみました。今森光彦氏と「オーレリアンの庭」についてまとめています。
- オーレリアンの庭の場所は、滋賀県大津市仰木。
それ以降の詳しい番地までは調べきれませんでした。
このサイトに訪れていただ方の殆どは、テレビで今森光彦氏と「オーレリアンの庭」を見てのことだとおもいます。
番組を通して訪れて下さったあなたも、幸せな気持ちになって癒されてくださると嬉しいです。
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