大道芸人のギリヤーク尼ヶ崎を追ったドキュメンタリー番組が2月11日にETVで放送されます。
この番組は、昨年11月に放送されたNHKのハートネットという番組の拡大版で、大道芸人として生きてきたギリヤーク尼ヶ崎さんが、人生最後の公演になるかもしれない昨年10月の新宿公演までの3ヶ月を追ったドキュメンタリー番組です。
http://blog.goo.ne.jp/reyoshi2/e/1e012a4369daf0127cdb6c81913cad69
ギリヤーク尼ヶ崎さんの風貌や踊りにも衝撃を受けましたし、こういう生き方もあるんだな、って、自分がいかに狭い世界に生きていて、いかに狭い部分しか見ていないかを思い知らされてしまいました。
番組では、弟さんと生活するギリヤーク尼ヶ崎さんが紹介されていましたが奥さんや子供さんはいるのかな？っておもって調べてみました。
ギリヤークという名前の由来も、興味深いものがありました。
目 次
ギリヤーク尼ヶ崎さんプロフィール
- 本名： 尼ヶ崎 勝見
- 生年月日 ：1930年8月18日（86歳）
- 出生地： 北海道函館市
- 国籍： 日本
- 職業 ：舞踏家・俳優
- ジャンル： 大道芸・映画・テレビ
50年間のギリヤークさんの踊りの数々が、200枚の写真で構成された写真集も発売されています。
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芸名の由来は？
芸名の由来は、ご自身の風貌が樺太の少数民族ギリヤーク（近年はニヴフと呼ばれる）に似ていることからつけられています。
ギリヤークとは？
ギリヤークってどういう意味だろう？って調べてみると民族の名前でした。
現在ではギリヤーク(Gilyak)という呼び方はせず、ニブヒ（Nivkhi）と呼ばれているようです。
ロシア連邦の極東、アムール川下流域からサハリン（樺太(からふと)）にかけて居住する民族で、農耕は行わず、漁労や海獣猟を生業とし、固有の言語ニヴフ語を持っています。
ギリヤーク尼ヶ崎さんはギリヤーク人ではありませんが、生みの母親が欧州人とニヴフ（ギリヤーク）の血を引いているので、クォーターといえばクォーターということになりますね。
現在、ギリヤーク人の多くはロシア領内に住んでいて、第二次世界大戦前に日本領だった南樺太に居住して、日本国籍をもっていた人たちは、日本の敗戦後、北海道の網走に強制移送されたり、進んで移住したりしています。
現在の人口はロシアと日本を合わせて数千人と言われていますが、日本国内での明確な統計は存在していません。
『現代のアイヌ : 民族移動のロマン』（菅原幸助、現文社、1966）
によると、1966年時点で網走3世帯、函館2世帯、札幌3世帯で30人いたとされています。
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ギリヤーク尼ヶ崎さんの大道芸は、
津軽三味線のテープなどをBGMに、とても独特の踊りです。
38歳の時に、初めて銀座路上でパフォーマンスを行うのですが、その特異な踊りが、寺山修司や大島渚などの著名人に認められ有名になっています。
随分昔に、寺山修司さん監修の劇団のお芝居を見に行ったことがあるのですが、とても不思議な感じで、よく、というか意味も良さもわからないままでした。
ギリヤーク尼崎さんの舞踏も、確かに寺山修司さん風というかよく似ている感じがします。
その後、70年代半ばからはフランス、アメリカ、韓国などの海外でも公演を行うようになるのですが、公演は路上のみで行い、また、その投げ銭によって生計を立てていらっしゃいます。
命の踊り「念仏じょんがら」
当初、ギリヤーク尼ヶ崎さんの踊りは、「鬼の踊り」というほど力強いものでした。
ところが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災に強い衝撃を受け、同年、2月17日に被災地の神戸市長田区の、焼け野原になった菅原市場で鎮魂の踊りを舞うのですが、この踊りで自らの踊りの本質が「祈り」であることを悟ったと語っていらっしゃいます。
それ以来、芸風も「鬼の踊り」から「祈りの踊り」へと変化しています。
かなり衝撃的ですが、Youtubeに「祈りの踊り」の動画があがっていました。
東日本大震災追悼「祈りの踊り」ギリヤーク尼ヶ崎
ギリヤーク尼ヶ崎の嫁や子供は？
ギリや＾く尼崎さんは現在86歳で、パーキンソンという身体が次第に動かなくなる病気と戦っていらっしゃり、昨年の夏以降の公演も次々にキャンセルになっていました。
そして現在は団地で弟さんと二人暮らし。
女性の影はギリヤークさんにも弟さんにも見受けられないことと、子供さんいらっしゃるとすれば子供さんもそれなりの年齢だと思われるのですがそういった影もないようです。
多分、ギリヤーク尼ヶ崎さんも弟さんも独身のようで、子供さんもいらっしゃらないようです。
まとめ
ここではギリヤーク尼ヶ崎さんのプロフィーリを中心にまとめてみました。
踊りについてゃ、個性的すぎて賛否両論あるようですし、寺山修司の感覚がわからないと意味不明かもしれません。
ただ、路上で行われる公演は、いつも人が沢山あつまっているとのことで、テレビで観るのと、実際にその場で周りの人たちとの空気を共有しながら観るのとでは、全く違った感じがするのだろうとおもいました。
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