川上春菜(かわかみはるな)さんは、知的障害のある短距離陸上選手で国内ではトップレベル。
2020年の東京オリンピックパラリンピック出場の期待と、メダル獲得の可能性が高い選手としても、今とても注目されている選手です。
川上春菜さんの現在は、特別支援学校を春に卒業した19歳。
こういったスポーツ選手って幼いことからスポーツ好きだったとか、どこかに初属していて、っていうことがほとんどだと思うのですが、川上さんの場合は、なんと、陸上を始めてまだ2年ほどというからこれは本当に驚きます。
陸上選手って聞くと、ガテン系のサバサバしていてクールなイメージが強いのですが、川上春菜さんのプライベートは障害があることもあって恥ずかしがりやさんで、オクテでシャイな女の子です。
ただ、走り出すと、川上さんの走りのパワーはどこからやってくるんだろう?っと思うくらい力強いのです!
ここではそんな川上春菜さんについて、プロフィールや経歴と陸上を始めたきっかけについてもまとめてみました。
川上春菜さんプロフィール
- 名前:川上春菜(かわかみはるな)
- 生まれ年:1998年
- 学歴:石川県立七尾特別支援学校珠洲分校卒業
誕生日は正式に公表されていないのですが、2017年4月6日時のニュースで報道されたときの年齢は18歳。
そしてその後、2017年6月10日のニュースで報道された時は19歳とのことでしたから
4月6日~6月10日の間がお誕生日のようです。
牡牛座さんかな?
高校を卒評した現在は、「社会福祉法人 佛子園」が運営している障害者支援施設「日本海倶楽部」で働らきながら陸上の練習もこなしていらっしゃいます。
ここでの川上さんのお仕事は、野菜づくりなどの農作業がメインだそうです。
陸上をはじめたきっかけ
川上春菜さんが本格的な陸上を始めたきっかけは、体育の授業での坂口先生との出会いがきっかけでした。
坂口先生は、体育の授業で川上春菜さんの走りを見た時に、「姿を観た時にこの子走れる」と感じたそうです。
それから陸上の練習を開始。
ところが、練習を始めた当初は指示がうまく伝わらなかったそうです。
そんな時に、両足跳びを「うさぎジャンプ」と言ったら両足で跳び上がった川上さんをみた坂口先生は、
川口さんが一番わかる言葉を伝えよう
と決めたのだそうです。
そして全速力のことは『ウルトラ』!
この言葉は確かに全速力というかそれ以上のマッハ的なイメージです(笑)。
川上さんを指導する坂口先生はまた、
教え方の工夫次第でできるようになる、教える側の一番大事なことを教えてもらった
と、お互いの信頼関係でガッツリつながっていての記録なんだなっておもえました。
陸上での記録と現在
川上さんが注目をあつめるようになったきっかけは、2017年の5月にバンコクで行われた19の国と地域から140人が参加した「2017 INAS世界知的障害者陸上競技選手権」です。
出場した400mリレーで、アンカー走者として参加し、日本新記録と2位銀メダルを獲得したのです。
バトンの受け渡しの練習が大変だったようで、受け取るだけで負担の少ないアンカー選手に抜擢されたことも大きな活躍に繋がったようです。
実は、高校を卒業して社会人になった川上さんは、世界選手権のために職場の協力によってもう一人コーチを増やして猛特訓をしていました。
川上さんの新コーチになった垣内雅博さんは、陸上競技の経験もあり、知的障害者を支援する社会福祉法人に勤めているコーチです。
坂口さん以外と練習するのは初めてだった川上さんは戸惑い、一時期は走りにも勢いがなくなってしまっていたようです。
ところがこの新コーチも川口さんが理解しやすい言葉、例えばバトンの受け渡し時にタイミングよく走り出す言葉で「逃げろ」とか「ピュー」とかを使っ信頼関係を深めていって、今回の記録にもつながっています。
こちらの画像は「2017 INAS世界知的障害者陸上競技選手権」でメダルととったことに対し、地元の飴谷県民文化スポーツ部長から、「いぬわし」が贈呈されましたときのもので、川上さんの右側がコーチです。
まとめ
ここでは、2020年のパラリンピック出場と金メダルの勇力候補として注目を集めている川上春菜(かわかみはるな)さんについて、プロフィールや経歴、また陸上を始めた経緯についても調べてみました。
よく、人との出会いとかきっかけって凄く大切だよ、って言われるけれど川上春菜(わかかみはるな)さんを見ていると、本当にそれを実感させられます。
去年の夏にあんなに盛り上がったオリンピックも過ぎてしまうと、ずっと前の出来事の様に感じるし、2020年もまだ先のように感じるけど多分あっという間ですね。
まだまだ今は高校を卒業したばかりの川上さんが成人して、と考えると、なんだかジーンと家族を見守るような気持ちになります。
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