図書館
京都の左京区にある私語禁止の静かすぎる図書館「私設図書館」をご存知ですか?

「私設図書館」とは図書館名で、実在する図書館なんですが、建物は民家そのままが使われいて、今年でもう44年を過ぎています。

入り口には京大生のものと思われる自転車が並んでいて、近所の公文(くもん)の塾ような雰囲気です。

そんな京都にある『静かすぎる図書館・私設図書館』が10月27日のドキュメント72時間で放送されるのですが、個人営業で40年以上も守り続けてきたオーナーの田中さんの想いもとってもステキなんですよ。

なのでここでは、『静かすぎる図書館・私設図書館』について、利用料や行き方・アクセスについて、また田中さんがこの図書館をオープンさせたきっかけや経緯についてもまとめてみました。

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私設図書館(京都の静かすぎる図書館)詳細

私設図書館

引用:https://mainichi.jp/articles/20170214/ddl/k26/040/568000c(岡崎英遠氏撮影)

  • 名前:私設図書館
  • 営業時間:9:00~24:00まで
  • 休館日:毎月第3金曜日
  • 住所:〒606-8417 京都府京都市左京区浄土寺西田町74
  • 電話番号:(075)771‐4957
  • 公式ホームページ:私設図書館

使用料

私設図書館の使用料は、Wi-Fi使用可、コーヒーか紅茶付きで、平日・土・日・祭日ともに同じ料金です。

  • 2時間以内:250円
  • 3時間:350円 (4時間以内)
  • 5時間 :450円 (6時間以内)
  • 7時間 :550円 (6時間以内)
  • 8時間超:650円

最近では、ノマドと言われる方たちがスタバなどのカフェで、PCでカタカタと何やら作業する様子をよく見かけているのですが、賑やかすぎて、となりの席の人の会話が気にならないのかな?と思うのですが、「私設図書館」ならかなり集中できそうです。

ネットカフェなんかに比べても随分安価で利用できるのは、学生にとっては本当に助かります。

40年間以上、地元で愛されてきた理由が、この料金設定からも汲み取れるのですが、運営は順風満帆というわけではなかったようで、その話は下の方で。

行き方・アクセス

  • 京都大から:京都大から今出川通沿いを東、哲学の道の方向に進む
  • 出町柳橋駅から:101号線を徒歩20分ちょっと

オーナー田中さんとオープンのきっかけ

私設図書館田中さん

引用:https://mainichi.jp/articles/20170214/ddl/k26/040/568000c(岡崎英遠氏撮影)

私設図書館がオープンしたのは1973年5月。

今年2017年の5月で44年を過ぎています。

オーナーの田中厚生(あつお)さん69歳は、京都大工学部在学中の1969年に、北海道で日本初の有人熱気球飛行を成功させるなどの活動をしてきましたが、卒業後、素直に就職する気になれなかったのだそうです。

この時代って、学生運動の名残が大学にあった頃で、田中さんいわく

「あの時代の共通の反骨精神ですかね。型にはまりたくなかった」

だそうです。

私はその時代を知らなくて、たまにモノクロの映像なんかを目にする程度なのですが、当時は、学生が政治を動かすくらいの勢いをもっていて、素直に純粋な時代だったんだろうと思います。

「いちご白書をもう1度」という学生運動がテーマになった外国映画があります。

そして、それが題材になった同じタイトル曲「いちご白書をもう1度」という歌があり、ギターなんかで演奏されることも多くて曲だけなんとなく知っているという方もいらっしゃるのかな?

メロディーは静かな曲ですが、その時代と学生の混沌とした心境はまさに「私設図書館」オーナーの田中さんと同じだな、って思えました。

「いちご白書をもう1度」をご存知の方って、同世代以上の方だと思うのですが、アマゾンで出だしのイントロ部分だけ視聴できました。

とっても懐かしいです ⇒ 「いちご白書」をもう一度

私設図書館のオーナー田中さんは、普通に就職したくないと思っていたそんな時に、奥様の園子さん(68)の祖母の借家が空いていたこともあり、「私設図書館」の運営を思い付いたそうです。

オープン当初は、本好きのたまり場を創ろうと思っていたそうですが、勉強の場を求めている人が多い事を知って、それならそういう場を提供しようと、16席からのスタートで、現在は42席までに増えています。

ただ、図書館利用料の安さからも分かる通り、絶えず利用者が訪れても運営は順風満帆で40年来たわけではなかったようです。

田中さんに子供が生まれると養育費などがかさみ、図書館運営だけでは生活できなくなったとか。

40歳を過ぎた田中さんは、運営を奥様の園子さんと学生アルバイトに任せ、大阪の建設会社に働きに出ました。

そして、60歳の還暦で不動産鑑定士の資格を取得。

現在は、この私設図書館の近くにある自宅で事務所を開いていらっしゃいます。

私設図書館はこうやって、40年以上も守れてきた図書館だったのです。

また、1階奥のテーブルには、「フリーノート」が置いてあって、利用者が自由に書き込めるようになっているのですが、そこには

  • 「この図書館は不思議と勉強に集中できるのです」
  • 「あきらめかけていた夢を追っている途中です。ここで頑張る時は、少しずつ少しずつ近付けている気がします」

っていうような書き込みがあったり、

学生時代にこの図書館を利用していて、数十年ぶりに再訪したなんていう書き込みも多いそうです。

その書き込みに対して、ご夫妻のどちらかが返事を書き込んでいらっしゃるそうで、そういった交流ノートを見ると、この施設図書館の歴史を知るとともに温かい気持ちになりますね。

40年以上も経って訪れた時に、周りの風景はすっかり変わっていたとしても、思い出の詰まった大切な場所があるって本当にうれしいものです。

一瞬でその次代にタイムトリップしていけますからね。

私にとっても、学生時代に過ごした場所や友達って、大人になってからも特別な感情を抱いたままで、無邪気だった自分を思い出せる大切なものの1つです。

まとめ

ここでは、10月27日に放送された京都の『静かすぎる図書館・私設図書館』について、利用料や行き方・アクセス、またオーナーの田中さんの想いやオープンのきっかけと経緯についてもまとめてみました。

私の住む福岡の国立大学には「九州大学」があるのですが、その大学が移転して、その場所には大きな商業私設の入ったビルや住居用のマンションが建ってしまいました。

とても便利で賑やかになったのですが、少し路地を入ると、昔からの商店や飲食店が並んだままで、新しい建物にワクワクしながらも、やっぱり懐かしい場所へ足がむいてしまいます。

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