一心行の大桜(いっしんぎょうのおおざくら)は熊本県南阿蘇村(旧白水村)にある樹齢400年余りの銘木です。
熊本地震の時には、ちょうど桜の見頃が終わった時期で、多くの人に心配された一心行の桜ですが、幸いにも、大きな被害もありませんでした。
震災から1年の2018年も、2019年も沢山開花して植物の力強さに沢山の勇気をいただきました。
一心行の桜は遺伝子解析の結果、ヤマザクラと判明しています。
土地柄もあるのでしょうけど、熊本市内の桜に比べると遅めに満開時期を迎えます。
高さ14m、幹周り7.35mの一本桜で、武将・峯伯耆守惟冬が眠る菩提樹でもあります。
桜の花は淡い薄紅色で、ちょうど菜の花の開花時期と重なるので同時に楽しむことができ、ちょっと遠くから眺めるピンクと黄色のコントラストが、それはそれはとても美しいのです。
ここではそんな、一心行の大桜について2022の開花予想や見頃とともに、名前の由来についても調べてみました。
目 次
一心行の大桜の2022年の開花状況や見ごろ
一心行の大桜は、2022年3月23日の時点ではまだ「つぼみ」。
開花予想日 | 2020年3月27日(金) |
五部咲き | 2020年3月31日(木) |
満開 | 2020年4月2日(木) |
桜吹雪 | 2020年4月5日(日) |
ちなみに、比較的暖冬だった昨年2019年は、3月28日の時点ですら開花宣言は出ていませんでした。
そんな年もあるんですよね。
一心行の桜2022年の見頃のピーク
一心行の大桜の見頃のピークは、もちろん満開日です。
ただ私個人的に、桜は散りぎわの桜吹雪のほうが断然好き。
例年、4月の第1週目が見頃のピークで、週末になると桜吹雪です。
2022年の4月は1日が金曜日。
なので4月2日(土)、4月3日(日)が見頃のピークで、
桜吹雪は6日(水)、7日(木)あたりになるんじゃないかと予想中です。
詳細は熊本県の公式観光ページでチェックしてみてくださいね。
歴代・一心行の大桜の開花と満開や見頃について
2019年3月22日の開花状況
奥に見えるのが一心行の桜 まだ準備中で中には入れません。 pic.twitter.com/G2qZ0eI8Xb
— バイナー (@mtbwithalone) 2019年3月22日
2019年3月28日の開花状況
一心行の大桜はまだまだつぼみ(ΦᆺΦ) pic.twitter.com/GCg4FqgRHC
— ぼたん (@shiro_botan) 2019年3月28日
以下は、昨年の開花状況です。
2018年3月29日に咲き始めました!
南阿蘇村では、県内有数の大桜「一心行の大桜」が開花した。去年より10日早い開花。一心行の大桜はヤマザクラで、樹齢は400年幹周りが7メートル余り高さおよそ14メートルある古木。このあと3日から4日経つと満開を迎えるという。また満開に合わせて夜間のライトアップも予定されている。 pic.twitter.com/VxXj4OOjoP
— てれビタ/KKTニュース (@kkt_televitamin) 2018年3月29日
2018年4月1日に満開
【#一心行 満開】#南阿蘇村 は1日、一心行の大桜の満開を宣言した。一心行の大桜は樹齢400年の山桜で幹周り7m余、高さは14m。3月29日に開花し、このところの暖かさで一気に満開になった。去年より12日早い満開。3日まで毎日午後9時までライトアップされる pic.twitter.com/wAjEdH5drd
— てれビタ/KKTニュース (@kkt_televitamin) 2018年4月1日
一心行大桜 阿蘇も少しずつ復興してました。 #バイトの北山君も記念撮影 pic.twitter.com/L55Xt5LxJs
— 熊本会楽園 (@KRogl8O5jlbI8yy) 2018年4月2日
2018年3月26日の時点ではまだつぼみだったものが市内より1週間おくれて一気に満開!
2017年は4月5日に開花
2017年の開花は、2週間遅れの遅い開花でした。
- 2017年:開花日4月8日 満開日4月13日
- 2016年:開花日3月31日 満開日4月4日
- 2015年:開花日3月30日 満開日4月3日
- 2014年:開花日3月28日 満開日4月2日
- 2013年:開花日3月23日 満開日3月29日
- 2012年:開花日4月4日 満開日4月10日
- 2011年:開花日4月6日 満開日4月10日
一心行の大桜ライトアップ
一心行の大桜のライトアップの日にちは、突然始まります。
「明日からライトアップします!」みたいな感じの突然さです(*^^*)
例年、ライトアップは満開日から3日間と短いので、3月下旬頃からマメにチェックしてみてくださいね。
- 日にち:満開から3日間
- 時間:9:00~21:00まで
⇒ 南阿蘇info
一心行の大桜!! pic.twitter.com/dzbtgIAgl0
— あかほねちゃん (@MHONDA0128) 2018年4月2日
南阿蘇桜さくら植木まつり
一心行の大桜が見頃になると、その場所では桜まつりも開催されます。
桜まつりでは、地元の出店者の特産品や植木などを販売するテント村が出店!
見て回るだけでもかなり楽しめますよ!
ちなみに2020年は以下の日程で予定されていたのですが、確かコロナの影響で中止だったと記憶しています。
一心行の大桜🌸
バイク🏍気持ちいい
あと、団子🍡も最高(笑) pic.twitter.com/NpVF9TOXYa— T.O_O.T (@l0sIdRB3Uvr4Qoc) 2018年3月30日
一心行の大桜の行き方アクセス
電車の場合
- 南阿蘇鉄道『中松駅』下車後、徒歩約15分。
車の場合
- 九州自動車道『熊本IC』下車後、国道57号、国道325号を経由し、県道39号を中松駅方面へ走行、約1時間。
*開花の時期はかなりの渋滞が予想されます。
混雑を避けたい場合は、午前中の朝一番に現地到着くらいを目安に、平日でも朝10時を過ぎる頃には渋滞します。
駐車場について
- 500台収容可能な臨時駐車場あり。
- 普通車一日500円の料金が掛かります。
一心行の大桜・場所と地図
- 住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松3226-1
- 問い合わせ:0967-67-1111(南阿蘇村役場)
一心行の大桜までの迂回路について
熊本地震によって寸断されていた道路は復旧して、2018年春から迂回路は解除されています。
新しく道が整備されて、熊本ICからは30分程度で行けるようになっています。
一心行の大桜が菩提寺と呼ばれる名前の由来
一心行の大桜は、1991年の11月11日には「ふるさと熊本の樹木」に登録されていますが、多くの観桜客が訪れるようになったのは、1999年にテレビ朝日の『ニュースステーション』で、夜桜中継として放送されたことがきっかけです。
この放送以来、たくさんの人が訪れるようになり、今では毎年約20万人以上もの人が訪れる桜の観光名所となっています。
全国的にも有名な一心行の大桜ですが、この桜の木が誕生した由来は、戦国時代に峯村(みねむら:現在の南阿蘇村)を治めていた武将・中村伯耆守惟冬(なかむらほうきのかみこれふゆ)にあります。
当時、中村伯耆守惟冬は峯村に築城された鶴翼城(かくよくじょう)に住み、さらに熊本県の三角にある矢崎城の城代(じょうだい:大名から城や周辺の領土の守りを任された家臣のこと)を兼任していました。
ところが、1580年(天正8年)の薩摩・島津氏との戦いにより、中村伯耆守惟冬は矢崎城にて戦死します。
残された妻子や生き残った家臣たちは、密かに故郷である峯村に戻り、戦死した中村伯耆守惟冬や家臣の御霊を弔うために、桜の苗木を植え、「一心に行をおさめた」ということから「一心行」の名前がついたといわれています。
現在は、中村伯耆守惟冬の直系の子孫が、墓地と共に一心行の大桜を所有しています。
このことが、一心行の大桜が菩提樹と言われるゆえんでもあります。
昭和初期には、落雷により、一心行の大桜の幹が6本に裂けてしまったり、2004年に上陸した台風16号、18号の影響により、4本の主幹のうちの2本が折れてしまったり、他にも台風被害などによる傷や空洞化、腐食菌による被害が多発しています。
また、峯伯耆守惟冬の子孫の峰茂氏によると、年々桜の開花が遅くなっているともいわれています。
多くの観光客により根元が踏み固められたことで、幹の傾きが進行、一時期は倒れる恐れもあったようです。
なので、現在では柵を立てて根元への立ち入りが禁止されています。
少しでも被害を抑えるために「くまもと緑の財団」による養生も行われています。
ツアーに参加して一心行の大桜を見に行く
これからの季節は、大分や熊本への観光がとても楽しい季節になってきますね。
桜の季節になると、旅行会社からもランチ付きの日帰りのお花見ツアーが沢山企画されています。
九州の桜の名所は、車がないと行きにくい不便な場所が多いので、ツアーに参加するほうが交通の心配なく楽しめますしね。
まとめ
ここでは一心行の大桜について、2022年の開花予想や見頃についてまとめています。
3月23日の時点ではまだつぼみなので、例年通り3月末日あたりが見頃だと思われます。
- 開花予想日:3月27日ごろ
- 五部咲き:3月31日ごろ
- 桜吹雪:4月5日ごろ
一心行の大桜の見どころは、菜の花の黄色とうすピンクのコラボ!
口コミなどを見ていても、菜の花と桜の景色が絶賛されていました。
これからの時期の阿蘇は、ドライブやツーリングに最高な場所です。
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