国道16号線は、横須賀~町田~八王子~春日部と、関東郊外をつなぐ主要道路で、今、大型ショッピングモールやチェーン店が続く街並は「現代日本を象徴的する風景」と注目を集めている道路です。
この、国道16号線に密着した3日感が8月4日のドキュメント72時間で「オン・ザ・ロード 国道16号の“幸福論”」という番組名で放送されるのですが、2014年にもこの国道16号線が特集されていたようです。
今回放送される番組が、3年前の再放送なのかどうかわからないのですが、3年前の国道16号線ではバックに流れるBGMがユーミンの「哀しみのルート16」。
この「哀しみのルート16」に思いっきり感情移入してしまいました!
この国道16号線沿いに「荒井呉服店」とうユーミンのご実家があることからこの曲が産まれていたようです。
この曲は、離島に持っていきたいCDランクングの上位にもランクインされていて、下記のCDの3曲めに納められています。
アマゾンのサイトでは視聴できるのですが、懐かしすぎました!
ここでは、その国道16号線について、前回ドキュメント72時間で放送された「オン・ザ・ロード 国道16号の“幸福論”」をみた感想レビューになています。
目 次
国道16号線とは
国道16号線は、神奈川県横浜市西区を起点・終点とする一般国道で、東京環状線、八王子街道、横須賀街道などの呼び名があります。
日本で起点と終点が一致した環状国道は、この国道16号線と、名古屋にある環状2号線と呼ばれる「国道302号線」の2本のみだそうです。
ちなみに、名古屋の国道302号線がこちら。
国道16号線に話を戻すと、この道路は都市を結ぶために、朝のラッシュ時には全線に渡って渋滞が頻発するだけではなく、深夜には大型トラックで渋滞することも多く、1日中交通量の多い道路です。
そうはいっても、その脇には、田んぼが広がっているような区間も多く、歩道を挟んで交通量の多い車道とは別の次元のような場所もたくさんあって、こんなにのどかです。
「オン・ザ・ロード 国道16号の“幸福論”」を見た感想
ドキュメント72時間では毎回、そこに居合わせた人に焦点を併せて、インタビューしていくという構成で進んでいく番組なのですが、以前放送されたものと同じ内容だとしたら。
(以下、2014年の放送内容についてのレビューで、当時の番組動画も貼り付けています。)
- 中学時代からお付き合いしているという若い男女
- 夕方近所のスーパーに買い物に行く年金暮らしの女性
- 犬を連れたホームレスの男性
- 朝から歩いているというホームレスの男性
- 野草を積むご年配の女性
などが紹介されます。
その中で、私が特に印象的だったのは、犬を連れたホームレスの男性と野草を摘むご年配の女性でした。
犬を連れたホームレスの男性
犬を連れたホームレスの男性は、九州出身で人間関係に疲れたからという理由で、テント暮らしをしていらっしゃったのですが、表情がとっても柔らかで、生き辛さみたいなものが微塵も感じられないのです。07:40~
連れのワンちゃんは、怪我をしていた所を保護したそうなのですが、「このこがいるからアパートは借りられない」とおっしゃっているのですが、不思議なくらい幸せそうです。
「人生気ままがいいんだよ」という言葉と表情がとても印象的でした。
そういう風に生きることを選んだら、どれだけ自由になれるんだろうと思いながら「でも、現実は・・・」とそれを打ち消す自分がいるんですよね。
野草を積むご年配の女性
野草を積むご年配の女性は20歳と21歳の早い時期に、ご両親の介護生活に入った女性です。
今では、介護についてはサポート体制が整っていますが、当時はそんな支援もなく、お一人で青春時代から40年間、人生の殆どを介護に充てた女性です。
親御さんを元気にするための方法の1つで、漢方の勉強をして、それがきっかけで、野草に詳しくなったそうです。
今ではご自身のお散歩と健康を兼ねて、国道16号線沿いの野草を摘んで、ご飯に混ぜて炊いて、それが日常です。18:23~
そうやって炊いたご飯を番組スタッフに振る舞うシーンでは、映し出された表情もやっぱり、凄く穏やかで幸せそうな表情でした。
でもその後に続く、「40年間介護に費やしてどうでしたか?」という質問に対して
「強くなったからいいですね。どんなことがあっても泣くことはないから」
とおっしゃる言葉は、にこやかながら、人には言えない辛さをどれだけ超えてきたんだろうと、同じ女性として自分を重ね併せた時に、同じ経験はないのに、感情がリンクして深い部分を突き動かされてしまいました。
本当に、年々涙もろくなって困ります(笑)。
母と寝たきりのおばあさんの介護をする男性
番組最後の方に、母と寝たきりのおばあさんの介護をしているために、仕事ができないという男性のインタビュー動画も流れます。
この男性の言葉と表情は、まさに現代の縮図のようだと思いました。22:45~
番組の構成だと思うのですが、状況はどうであれ、幸せそうな方のインタビューが続いた後の現実と言う感じです。
若い頃に思い描いた「幸せな未来」とは異なる現実に直面している男性の、リアルな生活でした。
ちょっと苦しそうな笑顔は、大げさなようだけど、未来の日本を見ているようで、より現実味のあるものでした。
動画「オン・ザ・ロード 国道16号の“幸福論”」
この動画は、2014年に放送されたドキュメント72時間の番組です。
ユーミンのご実家「荒井呉服店」があるよというのは、06:05~から。
ユーミンの「哀しみのルート16」
久しぶりに聞いた、ユーミンの「哀しみのルート16」も本当に懐かしくて、40週年記念アルバムを取り出して、聞いています。
⇒ 哀しみのルート16のMp3 ←何故か消されてるけどダウンロード可能です。
まとめ
毎回楽しみにしているドキュメント72時間なんですが、この番組を見ると、楽しい放送もたくさんあるんですが、1周間の感情の垢が流れ落ちてしまうほど、感情を浄化してくれます。
ここでは、8月4日のドキュメント72時間で放送される「オン・ザ・ロード 国道16号の“幸福論”」についてですが、2014年に放送された番組についてのレビューになっています。