奈良県桜井市の、音羽山にある観音寺の尼僧の暮らしやおもてなしの精進料理が『やまと尼寺精進日記 文月・ ハーブの贈りもの』と題して放送されます。
文月なので7月で、その季節の地元のハーブと呼ばれる薬草をつかった、「精進料理」は、色のバランスを考えて、わざわざシソで染め直したり、お庭の草花がさりげなくあしらわれていたりして、「精進料理」というよりまるで会席料理のようです。
*ハーブとは、私たちの役に立つ(有用性のある)植物で、万葉集にも沢山の和ハーブが出てきます。
また、耳を澄まさないと聴き逃してしまうような7月の、夏ならではの風の音や鳥の声や川のせせらぎも、日常からタイムトリップさせてくれるようなとても癒される番組です。
ここでは、番組で放送された内容をダイジェストにしてまとめました。
目 次
音羽山観音寺の暮らしぶり
この、音羽山観音寺では、お二人の尼僧とお手伝いのまっちゃんの3人で暮らしていらっしゃいます。
左から時計回りにお手伝いのまっちゃん副住職の佐々木慈瞳(ささきじどう)さん、そして一番右側が住職の後藤密栄さんです。
ここで暮らす3人は、365日ほとんど物を買わずに生活しています。
理由のひとつは「山の恵み」があるからで。春は山菜、秋は木の実や草花と、万葉の時代と変わらない四季の恵みで丹精込めて精進料理を作ることができます。
もうひとつが「里からの贈り物」です。
お寺には、食糧を持った人が次々と訪れてきてくれ、それは隣町からの旬の野菜だったり、糖尿病対策で牛乳を背負って山を登ってくる人だったりします。
それら材料を使ってつくる精進料理は、月に1度(毎月17日)の観音縁日でいただくことができます。
こおに集まる人は観音様のお導き、と同じ方が何度も来られるようで、親しげでとても楽しそうなんです。
万葉ハーブ・オオバコ
番組内では、子供の頃から馴染み深い『オオバコ』も出てきます。
「オオバコいうのね。咳の薬になるの。薬草」
といわれるとおり、使っていくのは葉っぱの部分で、去痰(きょたん)などにも使っていく薬草で、西洋ではメディカルハーブの領域として プランテーンという名前で、 非常に優れた治癒作用・粘膜強壮作用があります。
膀胱炎などの尿路感染症や鼻やのど、ストレス性の胃炎や下痢にも有効です。
使い方は乾燥させてお茶としてつかったり、お料理には和え物やてんぷらとして使います。
デトックス効果やダイエット効果も期待できるんですよ。
ゲンノショウコ(現の証拠)
またこの季節は、道端やあぜ道にみられるゲンノショウコという薬草も目にできるはずです。
民間薬としては下痢止め、整腸、健胃に地上部を乾燥させたものを使うのですが、お花はお料理の飾りにも、食用花として食べることもできます。
音羽山観音寺について
・住所:〒633-0023 奈良県桜井市南音羽832番地
・電話:0744-46-0944
・FAX:0744-46-5672
行事
毎月行事
- 毎月17日:観音縁日
- 第4日曜日:お護摩奉修
年間行事
- 1月1日:開運厄除護摩祈祷会
- 1月17日:初観音祈祷会(眼病封じぎんなん飯接待)
- 4月17日:大般若転読法会
- 8月17日:大施餓鬼法会
- 9月17日:百万遍念仏会
- 12月17日:納め観音会
- 12月31日:除夜の鐘
宿泊情報
- 収容:客室6室。最大20名。
- 料金:一泊二食7,000~10,000円
- 精進料理:2,500~5,000円(要予約)
*お料理は精進料理で、昼食だけのご予約もできます。
アクセス
*山の中にあるお寺で途中から車で行くことができなくなっています。
最寄り駅
【列車】
■JR線:JR桜井線・桜井駅下車
■近鉄線:近鉄大阪線・桜井駅下車 からバス利用【バス】
■奈良交通:14系統(多武峰経由)談山神社行きに乗車・下居(おりい)下車
*バス乗り場:JR・近鉄桜井駅・南口バス1番乗り場
*運賃:300円
*乗車時間:約13分*バスはおおよそ1時間に1本程度です。時刻表⇒奈良交通のHP
■バスを降りたら
*徒歩にて、音羽山観音寺へ(約1.8キロ・徒歩50分)
自家用車の場合
・名阪国道・西名阪 天理IC で降り、桜井方面へ南下
・桜井からは談山神社を目指し、多武峰街道をお進みください。
*街道沿いに、観音寺の看板(小さな看板なので要注意!)がありますので左折。
*駐車場(10台ほど)があります。徒歩であるく道は、写真で見るとそれほど急勾配には見えませんが、かなりの急勾配で、杖なども用意されているほどのようです。
*駐車場からは、徒歩で音羽山観音寺へ(約1キロ・徒歩30分)
ちなにに、最寄りの桜井駅すぐの旅館がこちらです。
やまと尼寺精進日記の見逃しを見る方法
やまと尼寺シリーズが放送されているのはNHKで、NHKの過去作が配信されているのは、NHKオンデマンドです。
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まとめと感想
住職は、28年前から、この音羽山観音寺で、里での人たちの助けをかりながら、お寺や周囲の修繕を続けてきたそうです。
下界の騒音が全く届いてこないこんな場所での暮らしって、わたしにとっても究極の憧れではあるけれど、現実はどうなんだろうと思っていました。
「やってみてよかったっていうときもあるし だめだった〜ていうこともある」
とおっしゃっていたように、きっと大変なこともたくさんあるとは思うのですが、やはり、体力のあるうちにこういうところで暮らしてみたいな。
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