小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ=小倉祇園祭)は福岡県北九州市の小倉城内に鎮座している八坂神社の例大祭で、江戸時代から約400年もの歴史がある古いお祭りなのですが、もう、うるさいくらい元気なお祭りなんですよ。
この小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ=小倉祇園祭)は京都の祇園祭、博多祇園山笠と並び、「全国三大祇園」の1つ。
また福岡県内では、博多祇園山笠、戸畑祇園大山笠と共に「福岡県の三大祇園祭」の1つで、平成28年3月には、無形の民俗文化財にも指定されました。
福岡県では例年、このお祭りを境に梅雨が開け、一斉に蝉の鳴き声とともに夏が始まります。
ここでは、小倉祇園祭り2019の日程や前夜祭を含む3日間の見どころやあばれ太鼓の動画などもあつめてまとめています。
目 次
小倉祇園祭り2019について
小倉祗園祭のメインは7月19日(金曜日)~7月22日(日曜日)までですが、打ち始め式が行われる7月1日(月曜日)からお祭り期間にはいります。
開催日程:2019年7月19日(金)~22日(日)
日程
- 7月1日(月曜日):打ち初め式
- 7月19日(金曜日):宵祇園
- 7月20日(土曜日):平松御神輿祭/おもてなし太鼓/太鼓競演大会
- 7月29日(日曜日):据え太鼓競演会/おもてなし太鼓/太鼓広場
小倉祇園祭りの行き方アクセスと交通規制や駐車場について
アクセスや交通規制と駐車場についてはこちらを参照してください。
小倉祇園祭りのみどころ!暴れ撃ち
無法松の「暴れ打ち」
小倉祗園祭の見どころといえば、なんといっても「暴れ打ち」。
すっかり令和の時代に変わってしまって、随分昔のような気がする昭和18年の『無法松の一生』という映画の主題歌として歌われました。
そして、その映画「無法松の一生」では、映画監督の稲垣浩氏が、太鼓打ちの田中伝次氏に、映画ならではの「暴れ打ち」の考案を依頼。
田中伝次氏は、本来の祇園太鼓とは違う、「裏打ち」のリズムを早くして、表打ちのリズムを速めていく「無法松版祇園太鼓」を考案。
映画の公開後は、劇中で見せたこの田中伝次氏の「暴れ打ち」に影響され、いろいろな太鼓が生まれることになったようです。
私は、この映画のことはよく知らないのですが、村田英雄さんの歌う「無法松の一生~度胸千両入り~」という歌は、小倉だけではなく、博多でも、ご年配の方たちによくカラオケなどで歌われていたので、とっても馴染み深く、懐かしくもあります。
度胸千両入りとは、歌の途中にはいるセリフのようなものです。
こちらが昨年の小倉祇園太鼓の暴れ撃ちの動画で、練習風景かな?
最初は静かなんですが、どんどん盛り上がってきます。
こういう音を聞くと、魂が躍動する感じがしますね。
小倉祇園祭り2019日程と詳細
6月28日(金)
山鉾すす払い
- 日にち:6月28日(金)
- 時間:10時から11時
- 場所:小倉北区役所東棟 1F 市民ロビー(大門町山鉾前)
山鉾すす払いは、祇園祭の始まりを告げる風物詩となっていて、小倉祇園太鼓が始まる7月1日(土日の場合は金曜日)に、大門町や小倉祇園太鼓保存振興会によって行われる山鉾の手入れです。
7月1日(月曜日)
打ち初め式
- 日にち:7月1日(月曜日)
- 時間:19時から20時(雨天決行)
- 場所:JR小倉駅小倉城口周辺(ペデストリアンデッキ)
太鼓の練習の解禁日で、小倉祇園の始まりを告げる「打ち初め式」では、約50台の太鼓がJR小倉駅小倉城口(ペデストリアンデッキ)に勢ぞろい。
音が連なる「連綿太鼓」や威勢のよい「早打ち」ほか、地元団体による「模範打ち」などが行われ、最後は、参加者全員で商売繁盛や小倉祇園祭の成功を祈念して「小倉恵比寿締め」を行う豪華な式典です。
本祭ではないけれど、これだけでも、小倉祇園太鼓の臨終感をたっぷりと味わうことができるんですよ。
7月19日(金曜日)
宵祇園
- 日にち:7月19日(金曜日・雨天決行)
- 場所:魚町銀天街周辺・商工貿易会館周辺ほか
この日からいよいよ小倉祗園祭が本格的に始まります。
前夜祭に相当する宵祇園では、山車と太鼓とヂャンガラ(すり鉦)を叩きながら、町内を練り歩き、翌日の「競演大会」に向けて、各団体が一致団結と健闘を誓う大切な行事です。
夕闇に暮れた会場の小倉魚町銀天街では、山車が放つ提灯の灯りとヂャンガラの甲高い音。
そして太鼓の重低音が何ともいえない風情を醸し出しています。
7月20日(土曜日)
平松御神輿祭
- 日にち:7月20日(土曜日・雨天決行)
- 時間:12時から13時
- 場所:北九州市営ひらまつ団地
平松神輿は、北九州市小倉北区平松町に江戸時代から代々受け継がれてきた由緒ある御神輿で、大漁、五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈願して行われる小倉祗園祭の元型とも言えるもので、平成22年には市の無形民俗文化財に指定されています。
太鼓競演大会
- 日にち:7月20日(土曜日・少雨決行・荒天延期)
- 時間:15時30分~19時
- 場所:小倉城大手門前広場
太鼓競演大会は、福岡県指定無形民俗文化財「小倉祇園太鼓」らしい格式の高い伝統披露の場として位置付けられています。
述べ100チームの参加町内・団体が審査員の前で太鼓打ちを披露しながら通ります。
審査は、太鼓やヂャンガラ(すり鉦)の技量だけでなく、チームワークやお囃子、また服装などの所作も採点の基準になる、緊張感のある大会です。
7月21日(日曜日)
おもてなし太鼓
- 日にち:7月21日(日曜日・雨天中止)
- 時間:13時から14時
- 場所:みかげ通り
前日、20日(土曜日)に行われたものと同じ太鼓体験で、場所が変わって開催されます。
。両日ともに雨天の場合は中止になります。
据え太鼓競演会
- 日にち:7月21日(日曜日・雨天中止)
- 時間:11時から14時30分
- 場所:小倉城大手門前広場
この「据え太鼓競演会」は、平成になって始まった新しい大会で、据えた太鼓でそれぞれの個性を表現する競演会。
山車や曳き綱はないのですが、早打ちの太鼓も織り交ぜながら自由に表現され、また最後に参加者全員で叩く「総打ち」は圧巻です!
太鼓を広場に据え置きするので、20日(土曜日)の小倉祇園太鼓競演大会が雨天順延の場合は、この競技は中止になります。
太鼓広場「廻り祇園」
- 日にち:7月21日(日曜日・小雨決行)
- 時間:18時30分~20時30分
- 場所:小文字通り
「廻り祇園」が小倉祗園祭のクライマックスです。
小倉の各所から山車約90台、180張の太鼓、延べ5000人が集まり太鼓を叩き続けます。
18時45分頃からは、全山車が停止し叩く「勢揃い太鼓」。
頭の中から2、3日消えないくらいの鈴の音や太鼓は、実際に近くビニルと音の振動音を肌で感じることができ、鳥肌が経ちそうなくらいに感動します。
その余韻のまま、全山車の進行が始まり、ヂャンガラ(すり鉦)やお囃子などとともに小倉の街が一気にヒートアップします。
まとめ
ここでは、小倉祇園祭り2019の前夜祭ほか日程と、みどころやあばれ太鼓の動画も集めてみました。
前夜祭の宵祇園から3日間に渡って行われるこのお祭りは、小倉全体が非日常へ、タイムトリップしたような感じです。
この小倉祇園にあわせて、沢山の旅行会社からはお祭りツアーも企画されています。
令和になってはじめての夏のお祭りは、ひときわ豪華なイベントになっているようですよ!
また、会場側の小倉駅周辺には、比較的安価で利用しやすいビジネスホテルがたくさんあります。
ちょうど夏休にはいってすぐの土日なので、連泊してゆっくりした非日常を楽しんでもよいですね。
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