猟師・久保俊治(くぼとしはる)氏は北海道・知床の大地で、生きるために動物を撃ち続けて41年。
その猟は、命がけでこの冬も、久保俊治氏は独りで山の王者・ヒグマに挑む様子がプロフェッショナルで放送されます。
引き金を引く責任を最後まで果たさないと
この言葉は、番組内で語られる久保さんの言葉です。
大自然を舞台に繰り広げられる、人と熊との命の駆け引きは、緊張感とともに生きることの本質を問われているようで、こういった番組は涙が止まらなくなるんですよね。
ここでは、そんな猟師・久保俊治(くぼとしはる)氏についてプロフィールや一緒にワードであがってくる「みゆきちゃん」について調べてみました。
久保俊治さんのプロフィールと経歴
プロフィール
- 名前:久保俊治(くぼ としはる)
- 生年月日:1947年(2017年4月現在 69歳)
- 出身地:北海道小樽市
- 出身高校:小樽秋高校
- 出身大学:小樽商科大学短期学部
- 職業:猟師・牧場経営
久保俊治さんは、獲物を追うとき自然に溶け込み、気配を消すのだそうです。
そうやって、獲物がこちらに気づく前に、相手の居場所を察知し、獲物が確実に狙える範囲に近づくまでは、鼻水が凍ってもひたすら待ち、「引き金を引くのは最後の最後」と久保さんはおっしゃいます。
警戒心の強いヒグマに出会うためには、足跡や爪あとなど、ひとつひとつ周囲を確認しながら粘り強く追わねばいけなくて、ヒグマは完全に気配を消し、倒木の陰や、積もった雪の下に潜んでいて、常に襲われる危険があるそうです。
経歴
久保俊治さんは、小さい頃から自然が好きだった父親と休日毎に、山菜取り、渓流釣り、スキーと山歩きをし、小学生になると、父親が銃を手に入れて、日曜ハンターになったことで、猟期は休日毎に、父の猟に一緒に出かけていたそうです。
この体験がきっかけで、大学卒業後は、職業として猟師になることを選び1975年にアメリカ狩猟ガイド養成学校「アウト フィッター・&ガイドスクール」を卒業。
就職はせず、学校卒業後は、北海道標津町で牧場を経営しながら、猟師をなさっています。
久保俊治さんの牧場は?
久保俊治さんの牧場の場所や名前は見つけることができなかったのですが、牧場での久保さんの様子だけご紹介しておきます。
牛と何を話されているのでしょうか?
小さい画像ながら、牛を見つめる久保さんの暖かい表情がと笑顔が伝わってきますね。
そして、こちらは多分、長女の美雪(みゆき)さん。
美雪(みゆき)さんはお父さんのことが大好きで、ちょっと古い書籍ですが、家族を描いた物語の中の主人公としても登場していらっしゃいます。
久保俊治さんはご結婚されていているのですが、妻のひろみさんはすでに他界されているそうです。
そして、2人のお嬢さんの長女が深雪(みゆき)さんです。
大草原の少女みゆきちゃん
久保俊治さんの長女のみゆきさんは、1986年に、家族の生活を綴った「大草原の少女みゆきちゃん」のなかの主人公。
この作品は大好評で話題になり、文化庁芸術作品賞など様々な賞を受賞しています。
現在はDVDとして発売されています。
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こちらの評判もとってもよくて、同じくアマゾンのレビューを一部ご紹介しておきます。
1985年北海道知床の熊が出没する地で牧場を営む一家と小学1年生の少女みゆきちゃんの1年を追った記録である。 6歳の少女が早朝から牧場の牛の世話や2歳の妹の世話をしながら、毎日往復8キロの山道を夏はクマザサが生茂り、冬は雪に足を取られながら一人で1日も休まず通学した。子供にそのような過酷なことを・・・かわいそうと思ってしまうが、その裏には父母の暖かい配慮が隠されている。
大自然の中で人間として生きていく基本を体験を通して教える父に、素直に「はい」と返事するみゆきちゃんは本当にかわいい。どう見ても明るく逞しく毎日を楽しんでいるように思える。
この作品はTVで放映され、その後「ロッキー山脈を行く」「'90知床編」と続いた。録画し損ねた第1作目のこの作品を探していたところ、先日見つけて早速購入した。30年近く経った今でも涙と笑いと感動をもたらす最高のドキュメンタリーである。
尚、彼女の父、久保俊治氏は「羆撃ち」の著者である。引用:アマゾン
書籍「羆撃ち」
久保俊治さんの自叙伝的な書籍がこちらで、初著作とは思えないと、高い評価を得ている本です。
書籍の内容は、アイヌ語で火の女神を意味する「フチ」と名付けた北海道犬を相棒に小樽から知床半島まで羆を追い駆けめぐる様子や、アメリカにハンター留学した時のさまざまな体験が記されています。
また、壮絶な猟の一部始終とともに、大自然の春夏秋冬が繊細に描写され、一番の山場は、愛犬「フチ」との悲しい別れのシーンです。
アマゾンのレビューも高評価で、愛犬「フチ」との別れのシーンは読み手に深い感動を与えてくれるようです。
プロのハンターとして羆を始めとして様々な野生動物を狩猟してきた久保俊治氏の実体験が描かれている。
雪山を始めとする自然の美しさと厳しさ、獲物を追跡するハンターの緊張と興奮、獲物をしとめた瞬間の満足感、しとめた獲物を食べる食事の美味なこと、などが鮮やかにそして実に生き生きと描かれていて、読者はまるで久保氏と一緒に現場にいるかのような追体験をすることが出来る。この描写力はすごい。
数多くの獲物を殺し、解体して食べるハンターという職業は一見残酷だが、久保氏の文章からは自分で獲物を仕留めるハンターだからこそ感得できる生命への尊厳が伝わってくるため、読んでいると崇高な気持ちにさえなってくる。
そして本書の最も白眉は、猟犬のフチと筆者との出会いから別れだ。本当に素晴らしい猟犬と出会えるのは一生に一回とのことだが、賢くて勇敢で主人に尽くすフチが久保氏の指導により成長していく様には惹きつけられるし、こちらまで嬉しくなる。久保氏のフチへの愛情とフチの久保氏への信頼は素晴らしく、このような絆を持つことができた両者が羨ましくなってしまう。だからこそ、別れのシーンの胸が張り裂けるような悲しみもじーんと伝わってきた。引用:アマゾンレビュー
まとめ
ここでは、北海道・知床の大地で、生きるために動物を撃ち続けて41年になる猟師・久保俊治(くぼとしはる)氏についてまとめています。
数年前にも情熱大陸にご出演なさっていて、そのときも、番組は大反響だったようです。
壮大な大地で繰り広げられる命の駆け引きは、人も動物も自然の一部で、こういう番組を見ていると、日々の悩みや自分自身の小ささに改めて気がつくのでした。
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