引用:http://www4.nhk.or.jp/etv21c/

名嘉幸照さんは沖縄出身の原発技術者。

震災から6年がたった福島で、アメリカGEの技師として福島に赴任して以来、富岡町で原発と共に生きてきて、現地で生きる決意をした名嘉幸照さんの半生がETVのドキュメンタリー番組で特集されました。

『原発に対しては凄く責任を感じている』とおっしゃる名嘉さんの言葉がとても印象的でした。

ここでは、原発技術者の名嘉幸照さんについて、プロフィールや出版書籍についてまとめています。

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名嘉幸照氏プロフィールと経歴

名嘉幸照さん

引用:http://www4.nhk.or.jp/etv21c/

プロフィール

  • 名前:名嘉幸照(なか ゆきてる)
  • 産まれ:1941年 (75才 2017年4月現在)
  • 出身:沖縄県伊是名村生まれ

経歴

名嘉幸照さんは、GE技術者として福島に移り住み、福島第一原発の運転スタート時から現在までの約40年間、同原発に携わり、建設当時から現在までの、福島第一原発同原発の現場を知る、数少ない技術者の一人でもあります。

*GEとは、ゼネラルエンジニアの略称で機械設計・設計開発のエンジニアと言う意味です。

1973年、福島第一原発の建設を受注したアメリカの(General Electric 社)GEの技師として福島に赴任。

その後、1980年に、東京電力の協力会社・東北エンタープライズを設立し、富岡町で暮らしてきました。

東北エンタープライズでの現在の業務は主に、福島第一原発の保守・点検です。

ほかには、名嘉幸照さん自らが技術者として、現場の指揮をとる傍ら、若い技術者を育て、福島をだけではなく、日本各地の原発に派遣したり保守管理を行っています。

「3・11」以は、ドイツの公共放送局(ZDF・第二ドイツテレビ)制作のドキュメンタリー番組『フクシマの嘘』を始め、

  • スイス放送協会
  • ロイター通信社
  • ニューヨーク・タイムズ

等、国内外のメディアで現場の意見を発信し、福島の現状を訴えていらっしゃいます。

東北エンタープライズでは現在会長として、現社長は息子さんが指揮をとっていらっしゃいます。

東北エンタープライズ

なか会長

http://www.tohoku-enterprise.com/about/

  • 本社住所: 〒970-0314 福島県いわき市洋向台四丁目1番1
  • Tel:0246-55-8068 Fax:0246-55-8078
  • HP ⇒ 東北エンタープライズ

出版書籍

『福島原発"ある技術者の証言』と題して出版されている名嘉幸照さんの書籍は、福島原発を知り尽くしているから語ることができる現場の真実が綴られています。

"福島原発"ある技術者の証言 原発と40年間共生してきた技術者が見た福島の真実

  • 福島第一原発の津波に対する弱点は、すでに認識されていたこと。
  • 認識されていながらも、対策は一日、また一日と先送りにされていたこと。

など、私達でさえ薄々かんじていたことが赤裸々に綴られています。

また過去に、津波とは関係なく何度も以上事故が発生していたことなども暴露されています。

・1974年、福島第一原発1号機のステンレス配管に応力腐食割れ
・運転開始後の福島第一原発2号機で炉心異常事故
・1989年、福島第二原発3号機で再循環ポンプ事故が発生 引用:アマゾン

それまで報道されていなかったことも暴露された内容で、書籍に対するレビューも高評価なものばかりです。

『福島原発"ある技術者の証言』の口コミと評判

  • 5つ星のうち 5.0原発構内業者のエンジニア/経営者による体験談
    投稿者 Amazon Customer 投稿日 2015/2/5
    Amazonで購入
    作業員”ハッピー”氏の体験談を読んだ後、やはりもう少し技術的な内容を知りたく思っていた。あれこれ物色していたら、打ってつけの本が出版されていた。四方八方に気配りをしながら、しかし本質的な内容も織り込み出版に漕ぎつけたものであり感心した・”絶対安全”の原子力ムラのど真中に居て、「機械は壊れるもの!」と言う当たり前の現実に対応して来た40年間に敬服する。
  • 5つ星のうち 4.0福島への愛情に溢れる本だった投稿者 BQN 投稿日 2014/6/9私は2011年東電原発事故から1年後、関東から沖縄に移住しました。2014年3月の琉球新報フォーラムで名嘉さんのお話を聞く機会があり、真摯に語る様子が印象深く著作を手に取りました。沖縄生まれの名嘉さんがアメリカ船籍の船乗りを経てGEの技術者として新しいエネルギー産業の黎明期に携わった誇りと熱気、現場管理のプロフェッショナルとしての実績は立派です。私が沖縄で暮らしたせいもあるかもしれませんが、名嘉さんの言葉は裏表なくとても分かりやすく、すっと読めました。事故プラントの収束に命をかけた地元の若い社員のこと、事故を起こしてしまったことへの痛切な悔恨、原発周辺地域の未来像などは、長年原発立地に根を張って生きてきた名嘉さんならではの部分だと思いました。ただ、長年原発内の特殊な環境で放射能と共存して仕事をされてきた方なので、原発外に漏れてしまった放射性物質の被ばく防護に関して参考になる部分はほとんどありませんでした。引用:アマゾン

まとめ

ここでは、沖縄出身の原発技術者の名嘉幸照さんについて、プロフィールや経歴とともに、出版書籍についてまとめています。

2017年のETVで名嘉さんを知ったのですが、『原発に対しては凄く責任を感じている』とおっしゃる名嘉さんの言葉がとても印象的でした。

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