11月の流れ星しし座流星群(11月6日~11月30日頃まで)が11月18日に見頃のピークと極大を迎えます。
しし座流星群は、過去に多くの流星嵐が記録されたことで有名な流星群で、2001年11月18日の深夜~19日未明にかけて、日本でも1時間あたり1000個を超える流星が観察されたほどです。
ところが、2003年以降の流星の観測数はガクンと減って、ここ数年間は、ピーク時でも1時間に5個程度の出現数になっています。
しし座流星群だけでは見える数が少ないのですが、この時期は、まだまだ一足先に見頃のピークをむかえているおうし座流星群の出現時期です。
なので、流れ星自体を観測できる可能性は大です。
今年2018年のしし座流星群の観測条件は、まずます。
ここでは、2018年のしし座流星群について、大阪での見頃のピーク時間や方向方角についてまとめました。
しし座流星群とは
しし座流星群の母天体はテンペル・タットル彗星(55P/Tempel-Tuttle)で、この彗星の公転周期は、なんと約33年。
一生の中で、飛び抜けてよく観測できる時期は2回ほどということになりますね。
また、しし座流星群の流れ星の元となる塵は、地球と正面衝突するのに近い形で地球の大気に突入してきます。
そのために、すべての流星群の中で最高の速度だともいわれています。
放射点の高度が低い早い時間帯は、流れ星は地球の大気層にほぼ水平に突入するため、長い軌跡を描いて比較的長い時間(数秒間程度)流れる様に見ることができ、流星痕と呼ばれる煙の様な痕跡を短時間残すこともあります。
深夜2時頃、放射点の高度が上がるにつれて、短時間で濃い大気層に流星が飛び込んでくるので、一瞬で消え去ってしまうのですが、濃い大気との衝突により光度が増し、火球と呼ばれるピカッと光る明るい流星を見ることが可能になります。
つまり、早い時間に見る流星と、遅い時間にみる流星とは見え方が違っているという面白い流れ星で、早い時間はスーッと流れた後が見える感じだし、深夜を過ぎてからはピカッと光る流れ星です。
また、しし座流星群は、ダスト・トレイル理論と呼ばれる流星群の新しい予報手法が適用されているのですが、その理論の確立に一役買ったことでも知られるようになりました。
ししざ流星群の見ごろのピーク時間は?
流れ星のピーク時間は一番出現数が多い「極大」時間をいいます。
しし座流星群の極大時刻は、
- 11月18日(日曜日)の朝方7:00ごろ。
ほとんどの流星群の見頃のピークが深夜過ぎからなのに対し、明け方とはちょっと以外ですが、実は流れ星って明け方に多く出現することも観測されているんですよ。
昨年2017年の大阪は、観測条件は最高に良かったのに、あいにくお天気が悪く、見頃のピーク時の観測できませんでした。
2018年のお天気はバッチリ!
しかも気温も低くありませんね!
しし座流星群は出現期間が比較的長い(11月6日~11月30日頃まで)ので、18日前後のお天気が悪いとしても、23日くらいまではかなりの確率で観測できそうですよ。
流れ星の観測条件で、絶対に考慮しないといけないのが、月の大きさと明るさ。
月齢カレンダーで11月18日の月の大きさを見ると、かなり大きいです。
ただ、嬉しいことに、この時期の月は、お昼に登って深夜には沈みます。
見頃のピークが18日の朝方なので、17日の月が沈んでから18日の太陽が登ってくるまでの間は見頃のピークと言っても良いでしょう。
しし座流星群は1時間に何個ぐらい見える?
しし座流星群は、ここ数年ピーク時でも1時間に5個程度の出現数ととってもすくないです。
単純計算では、15分に1個位は見られることになるのですが、流れ星は気まぐれで、タイミングが良いと15分間に続けて2個位見えたりもするのですが、タイミングがズレると30分で1個も観測することもできないこともしばしばです。
ただ、11月に極大をむかえたおうし座流星群もまだまだ出現期間内です。
- おうし座南流星群(9月10日~11月20日頃まで)
- おうし座北流星群(10月20日~12月10日頃まで)
何の流れ星かわからなくても、流れ星だったらOKですね!
⇒ おうし座流星群2018大阪の見ごろのピーク時間と方角方向は?
しし座流星群の方角方向は?
- しし座流星群を観測するための方角方角は、真上です。
しし座流星群に限らず、流れ星は、四方八方から流れて消えていきますから、見る方角は基本的に「真上」です。
ただ、星も月も東から登って西に傾いていきますから、日にちは関係なく、早い時間帯は東向き、そして深夜に近づくに連れて真上、明け方近くになると少し西向きです。
今回のしし座流星群の見頃のピーク時間は朝方なので、真上よりもやや西向き、が一番見えやすい方向方角になります。
無料アプリで天体を観測する方法
最近では、スマホアプリで、空にかざすと天体を画面にシュミレーションするものがあります。
流れ星はかなりタイミングが合わないと写り込まないと思いますが、アプリには有料版と無料版があり、無料版でも上記の画像のように十分に楽しめるんですよ。
私が使っているのは、「Sky View」という無料アプリなんですが、星座に方向を合わせると、室内でも星座が浮かび上がってきます。
下記の画像は右上に土星、左のオレンジ色の丸い物体が火星で、夏に木星を含めて大接近していた時期に写したものです。
しし座は、時間によって東⇒真上⇒西 へと移動していきますので、流れ星と併せて、星座も探してみてくださいね。
ちなみに、アンドロイド版だと漢字で「獅子座」と表示され、iPhone版だと英語で「Leo
」と表示されます。
まとめ
ここでは2018年のしし座流星群について、大阪での見頃のピーク時間や方向方角についてまとめています。
見頃のピーク時間は
- 2017年11月18日(日)朝7:00頃
- 方法方角は、やや西寄りの真上
1時間に見える個数は、おうし座流星群と合わせると5個位は可能ではないかと思われます。
仮に18日前後のお天気が悪かったとしても、20日深夜から23日深夜あたりまでは好条件で観測できそうですか、お天気の良い雲がかかっていない日を選んで観測してみてくださいね。
また、来月12月は、ふたご座流星群が見頃になります。
この双子座流星群は、ピーク時には1時間に45個程度も出現する見ごたえのある流星でなので、こちらも楽しみですよ。
一足先に見頃のピークを迎えているおうし座流星群と1018年の流れ星まとめ記事も合わえてどうぞ。
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